一次性甲状腺機能低下症

甲状腺本体に問題がある場合(犬ではこれがほとんどの症例で認められる) ... 非再生性貧血(軽度); CPK上昇; AST上昇; ALT上昇; ALP上昇; 高コレステロール血症 · 低ナトリウム血症; 甲状腺 ... 特徴的臨床症状、血液性化学検査、甲状腺関連ホルモン(T4、fT4、TSHなど)の測定を行うことで総合的に評価する必要がある.


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・一般血液検査でコレステロール中性脂肪が高い。軽い貧血がある。

『T4』
甲状腺からは8割以上がこのT4という形でホルモン分泌されます。このままでは働くことができません。(「生物学的活性がない」といいます)
これらのうち99%以上が血液を流れるタンパク質と結合してストックされます。
待機している貯蔵分のホルモンですから、厳密にはこの数値が「機能低下症」を左右するわけではありませんが、
甲状腺がうまくホルモンを作っていなければ当然この数値が下がってきますので、ざっくりと病気を探す(スクリーニング検査)としては重要です。

『fT4』甲状腺から分泌されたT4の中でタンパク質に結合しなかったFreeなT4=fT4です。
結合していないので生物学的活性を持っています。
つまり、このタイプが組織に入り込んで実際に活用されるわけです。
この数値が低すぎることは、実際に働けている甲状腺ホルモンが少ないことを意味します。